玄関閉ざされ「外来診察停止」張り紙 不安広がる 和歌山・医師感染の病院


 男性外科医が新型コロナウイルスに感染していたことが判明した和歌山県の病院で、14日、新たに男性患者の感染も確認された。感染経路などは不明だが、地元では不安が広がっている。

 男性医師と患者の感染が判明したのは「済生会有田病院」(同県湯浅町)。正面玄関には14日朝、「当面の間、感染防止のため外来の診察を停止させていただきます」「患者様および家族の方々を対象に接触者外来を設置します」などと書かれた紙が張り出された。

 ただ病院側の取材対応はなく、玄関の自動ドアは閉ざされていた。病院には患者とみられる人が断続的に訪れ、張り紙を見ると夜間通用口を出入りする病院関係者に話しかけていた。

 有田病院に入院している男性患者(30)は、外科医の感染が判明した13日に骨折の手術を受けたといい、「手術後に病院で感染があったことを知った。不安だが病院内はいつも通り。経緯を見守りたい」と落ち着いた様子で話した。

 男性患者によると院内では14日朝の段階で、室内待機などは求められておらず、ウイルス検査についても何も言われていないという。【後藤奈緒】

新型コロナウイルスへの感染が確認された男性医師が勤務する済生会有田病院=和歌山県湯浅町で2020年2月14日午前8時2分、小出洋平撮影
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2/14(金) 10:55配信毎日新聞