ロシアの憲法改正を検討する会合で、13日、ロシアの領土を譲渡することを禁止すべきだという提案が出され、プーチン大統領が前向きな姿勢を示した。

実現した場合、日本とロシアの間の北方領土返還をめぐる交渉にも大きな障害となる可能性がある。

13日にモスクワで行われた憲法改正の作業部会の中で、委員の一人が、「ロシア領土の譲渡を禁止することを憲法に入れるべき」と述べた。

この発言を受けプーチン大統領は、ほかの国との交渉はあるがと前置きした上で、このアイデアに賛同し「提案を正式な形にするよう法律家に指示する」と表明した。

また、北方領土にあたるサハリン州を管轄するリマレンコ知事も「サハリン州の住民もその提案を支持する」と明らかにした。

この提案が実現した場合、色丹島と歯舞群島の日本への引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言に基づいた日露平和条約交渉にも大きな影響を与える可能性がある。

2020年2月14日 23:27
http://www.news24.jp/articles/2020/02/14/10595425.html