広がる感染…感染者と“濃厚接触”の全貌

2月13日、東京でタクシー運転手の男性(70代)の新型コロナウイルス感染が確認された。1月18日に行われた個人タクシー組合の新年会をきっかけに、感染が広まったと見られている。

【画像】肩が触れあう近さ…宴会の実際の写真を見る

「直撃LIVEグッディ!」では、屋形船で行われた新年会の写真を独自入手。さらに新年会の参加者を取材し、新年会の内容について詳細を聞くことができた。

新年会で撮影された写真には、身動きできないほど詰めて座った出席者が映っている。この日は、タクシー運転手の他に、友人やその家族も集まり、参加者は約80人にのぼったという。

船の前方に調理場、後方にはドリンク置き場やテレビ、カラオケとデッキに上がる階段があった。

グッディ!のカメラに語ってくれたのは、タクシー運転手から誘われ、友人3人と一緒に新年会に参加した78歳の男性。検査の結果、陰性であることが確認され、取材に応じてくれた。

船内では1テーブルごとに8人が座り、男性は一番後ろのテーブルに座ったという。


新年会に参加していた男性:
次のテーブルから4人くらい感染者が出たと。そこまでは2mか3mありますけど、近いよ。次のテーブルですからね。


男性の隣のテーブルからも感染者が出たという。男性は、感染者から2〜3mという距離で、約2時間にわたり宴会を楽しんでいた。

屋形船の中で、感染はどのように広がったのか?参加者の証言から、その実態が見えてきた。
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【感染拡大の可能性(1)…客同士の席の近さ】

新年会に参加していた男性:
(人が)いっぱいいっぱいだったね。手がぶつかるくらい。

――顔と顔の距離はどのくらい?

新年会に参加していた男性:
肩が擦れるから…

――本当にすぐ横が顔?

新年会に参加していた男性:
そうね。
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【感染拡大の可能性(2)…従業員が至近距離で接客】

新年会に参加していた男性:
かなり近いですよね、(料理を)置く場合には。(マスクなどは)してないですよ。誰もこういう風になると思わないからね。


当日の写真を見ると、客も従業員もマスクをしていないように見える。そして従業員と同じく、客の近くにいたのが、コンパニオンだ。10人ほどいた着物の女性スタッフは、お酒を運んだりグラスに注いだり、参加者と接触する機会が一番多かったという


【感染拡大の可能性(3)…舟盛りのつつき合い】

さらに男性によると、料理を食べる際にも気になることがあったという。


新年会に参加していた男性:
舟盛りと刺身なんかが置いてありましたね。自分で好きなものを取って食べた。(取り分ける用の箸は)ないです。自分で取って食べました。つついてたね。
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【感染拡大の可能性(4)…同じマイクでカラオケ】

新年会に参加していた男性:
カラオケがあって、横の方にマイクがあって、そこで歌っておりました。マイクは1本。3人か4人くらい(で歌っていた)。


新年会の最後に行われたカラオケでは、数人が1本のマイクを使いまわし、演歌などを歌っていたという。

密閉された空間の中での濃厚接触。この屋形船では、従業員2人を含む、新年会の参加者やその関係者14人に感染が広がった。
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感染確認前に大量の「体調不良者」が…

さらにグッディ!は、感染したタクシー運転手の男性(70代)が所属していた、個人タクシーの組合支部の同僚を取材した。同僚の男性は新年会に参加しなかったというが、驚きの情報を耳にしたという。


同僚の男性:
何人か(体調不良で)入院している人もいるっていうのは聞いたけど。肺炎が悪化して入院したのかなって。


2/17(月) 19:16配信  全文はソース元で
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00010011-fnnprimev-soci&;p=1