https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200219/1000044318.html


客室での待機後も感染が拡大か
02月19日 18時41分

新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船について、国立感染症研究所は船内で検疫が行われ、客室での待機が始まったあとも、感染が一部の乗客や乗員で広がったとみられると、研究所の英語版のウェブサイトで報告しました。

国立感染症研究所が19日英語版のウェブサイトに掲載した報告によりますと、18日の段階でクルーズ船内で感染が確認されたのは乗客と乗員あわせて531人で、276人に発熱などの症状が出た一方、255人は症状がなかったとしています。

この中で発症した日の記録があるのは184人で、このうちの23人は感染を広げないよう、乗客の客室での待機が終日で始まった今月6日以降に、感染が確認された同室の乗客から感染したとしています。
とくに今月13日以降について見ると、発症したうちの13人は乗員で、5人は同室の乗客から感染したとしています。

研究所は、船内で実質的に感染が広がったのは、客室での待機が始まる前だったとする科学的な根拠があるとしていますが、その後、検疫期間の終了日に近づくにつれ感染のほとんどは乗員や客室内の乗客同士で起きたとみられるとしており、乗員は業務を続けなければならず、すべての人を隔離することは困難だったとしています。
国立感染症研究所は、この報告を英語版のウェブサイトに掲載しましたが、19日午後6時の時点で日本語では掲載していません。