“入管で暴行骨折”ペルー人提訴

http://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20200220/2000025540.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

大阪出入国在留管理局に収容されているペルー人の男性が後ろ手に手錠をかけられ、
14時間以上、放置されて腕を骨折したとして、国に賠償を求める訴えを大阪地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、不法滞在で大阪出入国在留管理局に収容されているペルー人の40代の男性です。
訴状などによりますと、男性は3年前、管理局での食事が毎日同じだとして改善を訴えたところ、
複数の職員に取り押さえられて保護室とよばれる1人部屋に連れて行かれ、後ろ手に手錠をかけられたということです。
男性は14時間半にわたり部屋に放置されたうえ腕をねじあげられるなどの暴行を受け、
左腕の骨にひびが入るけがをしたとしています。

男性の弁護団が公開した、管理局の監視カメラの映像には、複数の職員が男性を担ぎ上げる様子や、
うつ伏せの状態で押さえつける様子が写っています。
男性は精神的にも肉体的にも苦痛を受けたと主張し、国に対して200万円余りの賠償を求めています。

男性の代理人の川崎真陽弁護士は、「カメラの映像では職員が『従うか』と聞いていて、
管理局の屈服させたいという姿勢と外国人への差別を感じる。行き過ぎた行為だ」と話しています。

一方、大阪出入国在留管理局は、「現段階で訴状を見ていないのでコメントできない」としています。

02/20 12:05