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PSG会長と元FIFA事務局長を汚職容疑で訴追、スイス検察
2020年2月21日 11:20 
発信地:ローザンヌ/スイス

【2月21日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)のナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長と、国際サッカー連盟(FIFA)の元事務局長であるジェローム・バルク(Jerome Valcke)氏が20日、サッカー大会の放映権をめぐる贈収賄の汚職の罪でスイス検察に訴追された。

 スイス検察はこの日、両者が「W杯(World Cup)やコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)の各放映権に関連して」訴追されたと発表。また、当局いわく「スポーツ権利事業のビジネスマン」も訴追された。


 カタールのテレビ局beINスポーツ(beIN Sports)のトップも務めるアル・ケライフィ会長は、W杯を含めサッカー界最大のイベントの放映権を確保するために無償で豪邸を使用させるなど、バルク氏を不適切にもてなしていたとされている。

 疑惑について事実無根であるとのコメント文を発表したアル・ケライフィ会長の訴追理由は、「バルク氏を悪質な犯罪行為に駆り立てた」となっている。一方、疑惑のビジネスマンは、バルク氏の会社に125万ユーロ(約1億5000万円)の賄賂を支払ったとして訴追された。

 FIFAの前会長ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏の右腕を務め、同氏による一連の汚職疑惑で名誉が失墜したバルク氏は、接待や賄賂の見返りにアル・ケライフィ会長に放映権を与えたとされ、「捜査の結果、訴追された両被告人からバルク氏が不当な利益を受け取っていたことが判明した」とされている。(c)AFP/Eric BERNAUDEAU