0001ガーディス ★
2020/02/22(土) 11:40:25.69ID:TUJjWXep9複数の漁船が一丸となっての救助活動は珍しいという。
救助したのは、森水産の漁船船長の森洋介さん(44)、いとこの森建太さん(35)、鶴原正人さん(36)。1月18日の午前9時ごろ、松山市睦月(むづき)島の南方沖合で、それぞれの船に乗って漁をしていたところ、仲間の船から「人が流れている」と無線が入った。
「うそやろ」。当時、海はしけで波が高かった。洋介さんたちも近くを通っていたが、人には気づかなかった。3隻が、操業中で救助できない仲間の船のもとへ駆けつけたところ、波間に高齢の女性が立った状態で浮き沈みしていた。
船べりの高さが一番低い洋介さんの船に3人がかりで女性を引き上げ、すぐに海保や救急に通報。女性は意識はあったが、水を大量に飲み、衰弱していた。
船脚が一番速い建太さんの船に女性を移し、陸へ急行。鶴原さんは洋介さんに自分の船を任せ、女性に付き添った。タオルで体をくるんで温めながら、「大丈夫か」と声をかけ続けた。
岸壁に着くと、あらかじめ手配していた救急車に引き継いだ。女性は約40分漂流していたといい、低体温症や肺水腫など重症ながらも一命を取り留めた。
「沖合で、偶然船が通りかかって助かることはあまりない。非常に的確で迅速な救助だった」と松山海上保安部管理課の岡崎哲也課長。洋介さんは「できることを、できる範囲でしただけ。海に携わる者として励みになる」と話した。(足立菜摘)
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