魚の出荷制限 初のゼロに

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200222/6050009049.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

9年前の東京電力福島第一原発の事故のあと初めて、福島県沖の魚介類の出荷制限がすべてなくなる見通しになりました。
国の基準を超える放射性物質が検出された魚の現在、唯一の出荷制限が、
来週解除される方針となったことが関係者への取材でわかりました。

原発事故の影響により、国は、福島県沖の魚介類について、これまでに44種類で出荷を制限しました。
このうち43種類はすでに制限が解除され、残りはエイの仲間、「コモンカスベ」の1種類だけとなっています。
コモンカスベは去年1月、国の放射性物質の濃度の基準、1キログラムあたり
100ベクレルを超える161ベクレルが検出されました。

その後、県がコモンカスベの1008匹を検査したところ、1001匹の濃度は
検出できる値を下回ったほか、残りの7匹も最も高いもので17ベクレルと、国の基準を大幅に下回りました。
出荷制限を解除する場合、県が国に申請して国が最終的に判断しますが、
複数の関係者によりますと、早ければ今月25日にもコモンカスベの制限が解除される見通しになったということです。

県内での漁は、現在、福島第一原発から半径10キロより外の海で、
漁の回数を制限して行われ、去年の水揚げ量は震災前の14%ほどとなっています。
漁業の復興が少しずつ進む中、福島県沖の魚介類のすべてで出荷制限が解除されるのは、
震災の発生から9年を前に、大きな節目となります。

02/22 09:28