アベガー 新型コロナのデマに踊る人々に映る深刻な錯乱
https://toyokeizai.net/articles/-/331322
重要になるのは「正しい情報」だ。不安と恐怖の感情が先走った恐慌状態では、ソーシャルメディア上の投稿や口コミ
を真に受けて、普通ではありえないような行動を起こすことがある。
新型コロナウイルスの騒動に関しては国内感染以前から、すでに正確な総数の把握が困難なほど誤情報やデマが
飛び交っている。

致死率、重症度に関する誤情報やデマ
コロナウイルスの「致死率が15%、感染率が83%」に上るという台湾の新聞記事を翻訳した情報が出回った。
「人類史上最凶のウイルス」などと禍々(まがまが)しい文言も追加されていた。新聞記事の画像を貼り付けたTwitterの
ある投稿では1.2万リツイートもされていた。
すでに多くの識者が解説しているとおり、実際は「武漢の病院に入院した重症患者の致死率」である。
母数が「重症患者」なのだ。海外ソースに信憑性を感じて鵜呑みにするネットユーザーにつけ込んだ確信犯といえるだろう。
ちなみにWHO(世界保健機関)は、致死率を約2%としている。