ボーイング社が開発する戦闘ドローン「ロイヤル・ウイングマン」の機体メイン部分の組み立てがついに完了したそうだ。
オーストラリア空軍と提携して開発が進められている本機は、全長11.7メートルのジェット推進式ので、AIによる自動操縦の無人ドローンだ。
他の有人戦闘機や無人航空機と連携して運用されることが想定されている。

■ 忠実な僚機として味方の防衛を担う

ロイヤル・ウイングマンは「戦闘機のような性能」を実現すべく設計されており、航続距離3700キロとスペックも従来の戦闘機に似ている――コクピットがないことを除けば、である。
武装についてはまだ発表されていないが、軍用電子システムと偵察ミッション向けのセンサー類が搭載されるだろう。

なお正式名称は「ボーイング・エアパワー・チーミング・システム(Boeing Airpower Teaming System)」といい、その名から推測できる通り、他の飛行機に付き従い、連携して防衛力を高めることが主な役割となる。
これは十分なパイロットや機体を確保できない国にとって重要なことで、ロイヤル・ウイングマン(忠実な僚機)というニックネームもここから付けられている。

なお正式名称の頭文字をとれば、「コウモリ(BATS)」だが、見た目はコウモリっぽくはない。

■ 今年後半に初フライトを予定

開発にはオーストラリアの各業界も参画しており、デジタルエンジニアリングから高性能合成素材まで、最先端技術が機体に投入される。
またセンサー類は顧客の用途に応じてカスタマイズすることが可能だという。

開発される3機のプロトタイプは評価用にテストされ、これを改善した上で最終バージョンが製造される。
次のステップは、機体を組み立て治具から取り外すことだ。

機体に装備されている着陸装置でしっかり設置したら、完成へ向けてさらに組み立てが続けられる。
テスト飛行となる最初のフライトは今年後半を予定しているそうだ。

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