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東証前引け 大幅続落、一時2万2000円割れ 新型コロナ警戒続く
2020年2月27日 11:49



27日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落し、前日比401円14銭(1.79%)安の2万2025円05銭で前場を終えた。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大への警戒から、海外投資家による断続的な先物売りが出て、相場を押し下げた。心理的な節目の2万2000円を下回り、取引時間中としては2019年10月以来、4カ月半ぶりの安値を付ける場面があった。

米CNBCが日本時間27日午前、「米疾病対策センター(CDC)が米国内で最初の新型コロナウイルスの『地域感染』の可能性があるケースを確認した」と報じた。世界各地で感染者が増加し、経済に悪影響をもたらすとの警戒感が一段と強まり、米株価指数先物が下落し日本株の重荷となった。

日経平均が一時438円安となり2万2000円を下回った局面では、逆張り志向の個人投資家による押し目買いが入り下げ渋った。

前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2993億円、売買高は7億7176万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続落した。

東証1部の値下がり銘柄数は1949と、全体の9割を占めた。値上がりは171、変わらずは37銘柄だった。

新生銀やZHDが売られた。SUMCOと太陽誘電、パナソニックが安く、川崎汽やIHIが軟調だった。半面、キリンHDや味の素が上昇。オリンパスや中外薬が堅調に推移し、ファミマや日本製鉄が高い。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕