【北京時事】中国政府は、良好なインターネット環境をつくることを目的に新たな管理規定を1日施行した。「自然災害や重大な事故に関する不当なコメント」も取り締まり対象としており、新型肺炎をめぐる当局批判への締め付けを強化する可能性がある。

 2日付の共産党機関紙・人民日報系の環球時報(英語版)は「ネット上のうわさの洪水は国の統治に危険をもたらし、感染拡大防止の取り組みを妨害する」と、新型肺炎に絡めて新規定の意義を強調した。
 新規定はネット上で奨励するコンテンツとして、習近平国家主席の名前を冠した社会主義思想の宣伝や、中国文化の国際的影響力を向上させるものなどを列挙。一方で、国の安全に危害を与える情報や社会秩序を乱すデマなどの発表・複製を禁じた。

2020年03月02日15時45分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030200811