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人民網日本語版 2020年02月03日13:44

Q.蒸す、もしくは煮洗いすることでマスクを再利用できるか
A.不可能
 水が入ることでフィルターの電荷が急速に失われ、ろ過効果が大幅に低下する
 またフィルターのPPメルトブローンは高温に弱く、温度が80度を上回ると収縮・変形を起こし、防護効果が低下する

Q.使用済みのマスクをアルコール消毒し、乾かしてから再利用することは可能か
A.できない
 マスクの外側の表面には耐水処理が施されており、アルコール、水、血液、唾液などが浸透しにくい。
 そのため表面にアルコールを塗布・スプレーしても、医療用マスクの内部で消毒作用を発揮しにくい。
 一方で、アルコールはマスク外層の防水構造を破壊する。
 アルコール処理を受けたマスクの材料は水(血液、唾液)を吸収しやすくなり、フィルターの効果の低下が加速する。

Q.紫外線ランプや紫外線消毒庫などを使いマスクを消毒すれば、再利用が可能か
A.不可能
 PPメルトブローンは熱可塑性高分子材料で、耐熱老化性が低く、紫外線に非常に敏感だ。
 紫外線照射を受けると、構造が破壊され酸化分解が生じ、ろ過の性能が大幅に低下する

 研究チームは、N95クラスのマスクの蒸し洗い、紫外線ランプによる消毒の実験を行った。
 ろ過効率は95%から急速に60%以下に低下し、一般的なガーゼやコットンのマスクと同等になった。
https://i.imgur.com/1aueLZy.png