【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は、米大統領選の民主党候補指名争いで中道派のバイデン前副大統領が躍進したことなどを好感し、急反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前9時42分現在、前日終値比501.19ドル高の2万6418.60ドル。上げ幅は一時、720ドルを超えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数も111.03ポイント高の8795.12を付けている。
 民主党の候補指名争いでは3日、14州の予備選などが集中する序盤戦最大のヤマ場「スーパーチューズデー」の投開票が行われた。バイデン氏は劣勢とみられた南部テキサス州をはじめ、9州での勝利が確実。「反ビジネス」の姿勢を打ち出す急進左派のサンダース上院議員が勝利を確保したのは3州にとどまった。市場はこれを歓迎し、米株価指数先物には夜間取引で買いが殺到した。
 また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化対策として、米連邦準備制度理事会(FRB)が3日打ち出した緊急利下げに続き、主要中央銀行が金融緩和に動くとの期待も、相場を押し上げている。

最終更新:3/5(木) 0:00
時事通信
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