0001首都圏の虎 ★
2020/03/05(木) 19:30:31.10ID:WP+8NYto9急きょ設置された野戦病院さながらのテントは「トリアージ(選別)」室となっており、発熱またはインフルエンザに似た症状のある患者は、ここで新型コロナウイルスの検査を受ける。
イタリアはこれまでの複数の過ちから速やかに学んでいる。
過ちの一つは、「患者第1号」というコードネームで呼ばれる男性(38)が肺炎を発症していたにもかかわらず、病院での治療中に一度も隔離しなかったことだ。その結果、男性は知らず知らずのうちに他の複数の患者に感染させた。
イタリアでの感染者は3000人超、死者は107人に上るが、その圧倒的多数は2月に感染が確認された「患者第1号」に関連している。
このような院内感染を2度と起こさないため、野戦病院さながらのテントと、ほぼすべての救急患者に備える大勢の医療関係者が配備された。
北部クレモナ(Cremona)にある病院の救急責任者アントニオ・カゾッリ(Antonio Cuzzoli)氏は、「高熱があったり、呼吸が乱れていたり、1分間に20回以上という異常呼吸をしたいたりする患者は、直ちに緊急区域に送られる」とAFPに説明した。
こうした重症患者は、徒歩またはストレッチャーで指定された緊急治療室に移される。緊急治療室前の地面には、絶対に他の患者が近づくことのないよう、赤い線が引かれている。
政府はこれまでに、約350のテントを設置した。
先月「患者第1号」を特定することに成功したミラノ(Milan)にある生物医学研究所(Biomedical Research Institute)の医師団を率いるマッシモ・ガッリ(Massimo Galli)氏は、「感染症の専門家として42年間働いてきたが、医療組織体制全体の見直しを迫られる事態に直面するのは初めてだ」とAFPに語った。
イタリアでは、クレモナと同様、各地の病院前にテントを増設していくことで、さらにいっそう思い切った措置を取るという事態を回避できる可能性が高まるのではないかと期待されている。
【翻訳編集】AFPBB News
2020年3月5日 16時7分
https://news.infoseek.co.jp/article/afpbb_3271751/
https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/afpbb/afpbb_3271751_0-enlarge.jpg