● 引きこもる人々も戦々恐々 新型コロナがもたらす生活苦

列島を席巻する新型コロナウイルス騒動は、引きこもり状態にある人などの弱者の生活にも、さまざまなしわ寄せをもたらしている。

買い占めが続くマスクや、そもそも品不足自体がデマであるトイレットペーパーなど、
「怖くて店まで買いに行けない」という当事者からの悲鳴のようなメールは、筆者の元にも寄せられてくる。

「一般の人に比べると、引きこもりする人の大半は、開店前の朝に出かけることとか、大行列に並ぶことが苦手だから、買い物で不利益を被るのではないか」

そう心配する40代の女性当事者の声もあった。

この話を聞いたとき、筆者は2011年の東日本大震災後、学校の避難所で見聞きした話を思い出した。その避難所には、全国から支援物資が送られてきていた。
ところが、避難所を取り仕切るリーダーは、支援物資を配布する際、校内放送をかけて被災者を並ばせていた。

「物資を配るときに並ばせるのは、高齢者や足の悪い人などの弱者は並ぶのに時間がかかるから、アンフェアなのではないか」

ある被災者がそう意見を言ったところ、「世の中はな、弱肉強食なんだ」とリーダーは烈火のごとく怒ったというのだ。

普段から外出が苦手で、ネットスーパーがライフラインとなっている50代の引きこもり主婦Aさんは、こう困惑する。

「昨日の時点で、話題のマスク・トイレットペーパー類の品切れのみならず、米・水・冷凍食品がほぼ品切れです。 運送の人員も足りないらしく、配達時間が締め切り前に終了します」

Aさんによると、 あと1週間同じ状態が続くようなら、「詰み」の状態になるという。

「私は、他の方のように開店前のスーパーに並ぶことなどはできません。ネットスーパーが正常に動いてくれないと食品が家になくなります。毎日、出前を取るわけにもいきません。
食費がかかりすぎるし、コロナの危険性も高まります。水・紙類も同様に不足します。並んで買うわけにいかないんです」

● いくら困っていても 支援してほしいとは言いづらい

それどころか、ネット上では料金も高騰している。巨大ネット通販サイトでは、1万円以上の法外な送料を提示する出品者もいるという。

Aさんの元には、あるネットスーパーからこんなメールが届いた。

<新型コロナウイルスの影響で、トイレットペーパーなどの紙製品・ マスクなどの衛生用品・除菌消毒剤・インスタント食品・ レトルト食品・冷凍食品など一部商品について、 品薄状態が続き、
購入数量制限や販売を 見合わせていただいております。 ご注文いただきました商品がお届けできない場合がございます。また複数回、販売個数を設けた商品をご注文いただきました場合も、お届けできない場合がございます>

Aさんは、こうして1日に複数回、個数制限のあるものを頼む人がいる現状について、「日本国民総転売屋化でしょうか」と嘆く。

その一方で「確かに現在進行形で困ってはいるんですが、引きこもってない人でも困っていることだと思うから、支援してほしいとは言いにくし、こんな緊急事態にそこまで負担をかけづらい」と、前出の女性当事者は周囲に気遣いを見せる。

「災害伝言板みたいに、『これが不足してます』という情報の掲示板が使えたらいい。被災地には全国からいろいろな物資が集まるそうなので、
『コロナウイルス騒動/オイルショックから学ぼう』とか、自分らにもできそうなことを意見交換するとか、引きこもりにも助け合い掲示板にも使えるところの参加者が増えたら、千載一遇のチャンスにもなるかもしれない」

すでに、SNS上のフェイスブックには、承認制の「ひきこもり・引きこもり・生きづらさ状態に関係ある人(当事者・経験者・支援者など)が
情報をシェアしたり報告したり繋がったり募集したりするグループ」という長いタイトルの掲示板も存在している。

引きこもり当事者のための居場所を運営している当事者は、感染リスクが排除できないとして、
いずれも開催を中止していることについて、「居場所が生きていく支えになっていたのに、人に会えなくなってしまって、今後に影響が出るのではないか」と懸念する。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200305-00230756-diamond-soci
3/5(木) 6:01配信

前スレ 2020/03/05(木) 07:24
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1583360646/