血液中にわずかに交じったがん細胞も素早く見つけ、転移を早期に発見できるようになるかも知れない。東京大などの研究チームは、高速かつ高精度に撮影した画像から、AI(人工知能)が細胞一つひとつの特徴を見分ける分析装置を開発した。これまでより解析スピードと精度が大幅に向上したという。科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに6日発表した。

 チームは、管の中に細胞を流して毎秒1万個のペースで撮影できる装置を開発した。流れが速いと細胞がぶれて写ってしまうが、流れを追いかけるように撮影したり、光の当て方を工夫したりして、ぶれやにじみを少なくしたという。

 その後にAIで解析すると、リンパ球と好中球という2種類の白血球を95%の確率で見分けられた。

3/8(日) 14:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200308-00000018-asahi-sci
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