ラーメンチェーンの「幸楽苑」を運営する会社は今年度の業績見通しを下方修正し、最終的な損益が4億円の赤字になる見通しだと明らかにしました。去年の台風の被害に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが大幅に落ち込むなどしているためです。

ラーメンチェーンを運営する「幸楽苑ホールディングス」によりますと、去年10月の台風19号で麺やスープをつくる工場が被災し、全体の半数に当たる240店舗余りで一時休業を余儀なくされ、その後51店舗の閉店を決めました。

これに加えて新型コロナウイルスの感染拡大で客足が大幅に減り、先月の売り上げは前の年の同じ時期よりおよそ1割落ち込んだということです。

こうしたことから会社は今年度の業績見通しについて、最終的な損益が11億円の黒字から一転して、4億円の赤字になる見通しだとしています。

幸楽苑ホールディングスは「新型コロナウイルスの感染拡大で2月中旬から客足が急速に鈍化し、今月はさらなる減収が見込まれる。店舗の閉店に伴う費用を計上したことも影響した」としています。

2020年3月9日 21時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200309/k10012321981000.html
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