皇宮警察本部の警察学校の校長らが、懇親会などの席で未成年の護衛官らと繰り返し飲酒していた問題で、皇宮警察本部は校長や教官、それに未成年で酒を飲んだ護衛官ら合わせて30人を訓戒や注意などの処分にしました。校長は13日付けで依願退職しました。

この問題は、皇室の護衛や皇居の警備を担う皇宮警察本部の警察学校で、去年6月、実習先だった栃木県の那須御用邸の敷地内にある施設で行われた懇親会など、この1年間に校長や教官、それに新任の護衛官らが同席する場で、未成年による飲酒が繰り返されていたものです。

皇宮警察本部は13日、校長を本部長訓戒の処分としたのをはじめ、教頭や教官、それに那須で酒を飲んだあとみだらな行為に及んだとされる男女4人の護衛官を含む合わせて16人を訓戒や注意の処分としました。

また、未成年で酒を飲んだ護衛官9人を含む14人を口頭での指導とし、処分の対象は合わせて30人に上りました。

校長は、13日付けで依願退職しました。

皇宮警察本部の菅廣子監察課長は「皇宮護衛官がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾です。国民の皆様に深くおわびいたします」とコメントしています。

2020年3月13日 17時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200313/k10012330071000.html