大阪難波と近鉄名古屋を最短2時間5分で結ぶ近畿日本鉄道の新型特急「ひのとり」が14日、営業運転を始めた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大阪難波駅での出発式には駅長ら6人しか参列せず、式典内容も運転士と車掌への花束の贈呈だけにとどめた。午前8時、ほぼ満席となった一番列車は、カメラやスマートフォンをかまえた数十人の鉄道ファンらに見送られながら出発した。

 一番列車に乗った高松市から来た中学教諭の男性(54)は「座席の乗り心地が楽しみ。乗り鉄なのでコロナウイルスの心配よりも乗りたい気持ちの方が大きかった」と話していた。

 ひのとりは、大きくリクライニングする「バックシェル型」と呼ばれる座席を国内の鉄道で初めて全席に採用。2月14日の乗車券と特急券の販売開始日には、一番列車の239席が約16分で完売する人気ぶりだった。(古田寛也)
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