危険な屋根からの雪下ろし

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20200316/7000019168.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

今月、大雪に見舞われたオホーツク地方、例年3月になっても強い寒気の影響で多くの雪が降ります。
こうした中、事故の危険性があるのは、屋根からの雪下ろしです。
屋根の雪を下ろそうとしてひやっとした体験をした人も多いのではないでしょうか。

しかし、この雪おろし、実は、ほとんどやる必要はないと専門家は指摘します。
新潟県にある長岡技術科学大学の上村靖司教授は
「建築基準法で、北海道の住宅は、降る雪の重さに耐えられるように作られている。
通常であれば雪下ろしは必要ない」と話しています。
ただ、どうしても屋根に上がって雪下ろしをする場合には、命綱をつなげる金具
「アンカー」を必ず屋根に事前に設置するよう呼びかけています。

上村教授は「命綱をつけましょうとずっと言われているが、北海道の住宅には命綱を結ぶ場所がない。
それは、車に例えるなら、シートベルトをつけましょうと言っておきながら、
シートベルトを差し込む金属部分がないようなものでほとんど意味がない。
アンカーの普及なくして命綱の普及もないと思う」と指摘します。

命綱を取りつけるアンカー、1つ10万円から15万円ほどで設置できるということです。
先進的に取り組んでいる新潟県の魚沼市では、補助金を出してアンカーの設置を促した結果、
この5年ほどで、20件あまりの住宅に設置されたということです。

道によりますと、雪下ろし中の転落事故で過去10年で、あわせて78人が亡くなっています。
悲惨な事故を減らす取り組みが求められています。

03/16 19:46