新型コロナウイルスの影響による景気の悪化を防ぐため、日本銀行は異例となる金融政策決定会合の前倒しを行い、追加の金融緩和を行うことを決めた。

日銀は、急きょ前倒しして開いた金融政策決定会合で、新型コロナウイルスによる経済の落ち込みを防ぐため追加の金融緩和を決定した。

日銀は現在、上場している株などを組み込んだETF(=上場投資信託)を年間およそ6兆円の枠で買い入れているが、当面、これを倍の12兆円に増やす。また、資金繰りに困っている企業への新たな支援策も決めた。

黒田総裁「金融資本市場がリスク回避的になってるわけですので、それを防ぐために(資産買い入れを)倍増をもってやっていく」

市場に資金が出回るようにして景気の落ち込みを防ぐ狙いで、黒田総裁は、今後も必要があれば躊躇(ちゅうちょ)なく金融緩和措置をとることを強調した。

これに先立ちアメリカでも事実上のゼロ金利政策が発表され、世界の中央銀行が相次いで追加緩和策を打ち出す中、日銀の金融政策の効果が狙い通りに出るのか不透明な状況。

2020年3月16日 21:38
http://www.news24.jp/articles/2020/03/16/06610393.html