店員らの新型コロナウイルス感染を防ぐため、百貨店など大型商業施設の営業時間が短縮されているが、さらにその多くが時短期間を月末まで延ばしている。感染収束の兆しがないことや政府のイベント自粛の延長要請を受けての対応という。

 百貨店などは3月初旬から2週間ほどの予定で、店員らに時差出勤させて時短営業をしていたが、多くの店がその期間を延長する。

 高島屋の10店舗・施設▽そごう・西武の全15店舗▽東急百貨店の大半の店舗▽京王百貨店の新宿店▽小田急百貨店の新宿店、町田店――などが3月31日までの延長を決めた。三越伊勢丹は首都圏6店舗で4月3日まで(平日のみ)延長し、東武百貨店やルミネは「当面の間」として期間を定めていない。

 百貨店などは免税品を買う訪日客が激減したほか、国内でも外出を控える動きが広がり、物産展などの人気イベントも軒並み中止になっている。大丸松坂屋、三越伊勢丹、高島屋の3月前半の売上高(速報値)は前年同期比でいずれも3割以上の減少だった。【尾崎修二】

最終更新 3月18日 17時51分
https://mainichi.jp/articles/20200318/k00/00m/020/183000c