新型コロナウイルス感染拡大を受け、5月3〜5日に浜松市で開催予定だった「浜松まつり」の中止が23日、決まった。シンクタンク「静岡経済研究所」(静岡市葵区)によると、経済損失額は推計で約73億円に上る。
県内で2〜5月に予定され、中止や延期になったイベントの中で最も大きいという。地元では経済対策を求める声が上がっている。

同研究所は3日間で過去5年平均の179万人が来場すると想定。うち9割は県内の来場者、1割は県外の来場者とし、飲食と買い物、宿泊、交通費の損失額を推計した。

2〜5月の県内主要イベントの中で損失額は突出して大きく、2位の「伊豆高原桜まつり」(37億円)の2倍近い。同研究所の塩野敏晴主席研究員は「浜松まつりを合わせた主要9イベントの損失額は200億円を超えるとみられる」と指摘する。

浜松まつり組織委員会の役員で、浜松商工会議所の石黒衆副会頭は23日の組織委の会合で「新型コロナウイルスの影響が深刻化する地域経済にとって、中止はさらなる打撃。活性化策を打ち出してほしい」と市側に要請した。

鈴木康友市長は「大型予算を組み、国や県と連携してあらゆる経済対策を推進する」と強調した。

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3/24(火) 7:21配信