新型コロナ「まん延のおそれ高い」専門家会議が報告書を了承
NHK 2020年3月26日 10時41分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200326/k10012350921000.html

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200326/K10012350921_2003261041_2003261042_01_02.jpg

新型コロナウイルスをめぐる政府の専門家会議は、国内の感染状況について
「まん延のおそれが高いと認められる」とする報告書を了承しました。
これを受けて加藤厚生労働大臣が、安倍総理大臣に報告し、
特別措置法に基づく「政府対策本部」を設置する方向で調整が進む見通しです。

新型コロナウイルスをめぐっては、東京都で25日、
41人の感染が新たに確認されるなど国内でも感染拡大が続いていて、
25日夜の時点で日本で感染が確認された人は1300人を超えています。

こうした中政府の専門家会議は26日朝、持ち回りで会議を行い、
現在の国内の状況について
「まん延のおそれが高いと認められる」とする報告書を了承しました。

先に成立した新型コロナウイルス対策の特別措置法では、
厚生労働大臣が「まん延のおそれが高い」と認めた場合に総理大臣に報告し、
それを受けて総理大臣が対策本部を設置するとしています。

加藤厚生労働大臣は、26日にも安倍総理大臣に国内の感染状況について
「まん延のおそれが高い」と報告し、
法律に基づく「政府対策本部」を設置する方向で、調整が進む見通しです。

対策本部が設置されたあとは、
全国的かつ急速なまん延によって国民生活と
経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある場合など
2つの要件を満たせば、
総理大臣が「緊急事態宣言」を行うことが可能になります。