テイクアウトや出前に商機・活路

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20200326/7000019517.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

新型コロナウイルスの感染拡大で外で食事をとる機会が少なくなったかもしれません。
客の減少に悩む外食業界では需要を掘り起こそうという動きが出ています。
キーワードは「テイクアウト=持ち帰り」、そして「出前」です。

飲食店の利用を控える動きが広がる中、札幌市手稲区では、今月からラーメンの持ち帰りサービスを始める店舗が現れました。
札幌市手稲区のラーメン店、「らぁめん銀波露札幌手稲店」では、先月、道が
「緊急事態宣言」を出したあとの数日、客足が激減し、売り上げが半分まで落ち込んだということです。
このため、今月4日から、独自にラーメンの持ち帰りサービスを始めました。

スープを入れたラーメンだと麺がのびてしまうため、ふだんはまかないとして作っていたスープのない
「油そば」を特別メニューとして提供することを考えつきました。
少し時間を置いてもおいしく食べてもらうため、麺のゆで時間を通常よりも20秒ほど短くする工夫をしています。
店を訪れていた札幌市の58歳の男性は「いまは外食せず、家で出前をすることが多い。
前もって電話してテイクアウトするのもありだと思うので、今後利用してみたい」と話していました。

店長の土田竜哉さんは「週末、ファミリー層が全く来なくなった。従業員を早上がりさせるのもかわいそうで、
何とかしないとと思い、テイクアウトを始めました。やはり店内に入るのが嫌だというお客さんもいると思うので
もうひとつの手段として食べたいと思ってくれるお客さんがいる限り頑張りたい」と話していました。

大手牛丼チェーンの「吉野家」は26日、札幌市の中心部に持ち帰り専門の店舗をオープンしました。
オープンしたのはJR札幌駅に直結するショッピングセンター「エスタ」にある店舗です。
持ち帰り専門で、食べるためのスペースは店内に設けられていません。
会社によりますと、持ち帰りに特化した店舗は東京・日本橋に続いて全国で2か所目だということです。

牛丼を買いに訪れた、近くで働く40代の会社員の男性は「新型コロナウイルスの影響で
外食を控えているので、こういった持ち帰りの店舗は非常に助かります」と話していました。

会社では、新型コロナウイルスの感染が広がる前の去年から準備を進めてきたということですが、
ニーズが高まっている持ち帰りの需要の取り込みに期待を寄せています。
吉野家東北営業部の坂野仁さんは「去年から準備をしてきてきょうオープンを迎えることができて良かった。
持ち帰りの事業も好調で、スムーズに商品を提供できるので買い物ついでに寄ってもらいたい」と話していました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、外出を控える動きが強まる中、上川の東川町では、地元の飲食店を支援しようと、
料理を無料で配達するサービスが行われています。
このサービスは東川町と地元の商工会が今週23日から始めたもので、来月10日までの期間限定で、
食堂やカフェなどの飲食店およそ20店舗を対象に、注文があった料理を無料で配達します。

このうち、イタリアンレストランでは26日、鶏肉などをメインにした800円の弁当の注文が
10個ほど寄せられ、調理されてできあがると商工会から委託を受けた女性のスタッフが受け取りました。
そして車を運転して注文した客の自宅へ向かい、玄関で弁当を手渡しました。

夫婦で弁当を注文した60代の女性は「新型コロナウイルスの影響で外出を控えているので出前に助けられています。
店の活性化にもつながってほしい」と話していました。

店ではこれまで、個人客に対しては、弁当の注文を受けたあと取りに来てもらっていたということで、
今回のサービスを最大限活用したいとしています。
オーナーを務める遠藤吾郎さんは「客が商品を取りに来る手間が必要なくいいサービスだと思います。
非常にありがたいです」と話していました。

03/26 19:22