安全強化「モデル交番」完成 警官ら2人殺害で建て替え―富山
2020年03月28日12時05分
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完成した富山中央署奥田交番=28日午前、富山市

 富山市の富山中央署奥田交番で2018年6月、警察官が刺殺され、奪われた拳銃で近くの小学校の警備員が射殺された事件で、現場となった交番の建て替え工事が完了し、28日に竣工(しゅんこう)式が開かれた。

 大原光博県警本部長は「交番、駐在所は地域住民の安全安心のよりどころだ。日本一安全で安心して暮らせる富山の実現に全力を尽くす」とあいさつした。

 同交番は、安全性を強化した「モデル交番」として整備された。来訪者と警察官が執務するスペースを防犯ガラスとカウンターで仕切り、車両の侵入を防ぐためのガードパイプを設置。相談の様子が外から見えないプライバシーに配慮した相談室を新たに設けるなど、住民の利便性向上も図った。

 県は事件後、交番の老朽化が進んでいたことや、地元からの要望などを受け建て替えを決定。当初、19年秋ごろの完成を見込んでいたが、入札の不調や建設現場の人手不足などで遅れた。