0931名無しさん@1周年
2020/03/29(日) 01:56:17.36ID:89PrbBvK0しかしそうなれば、首都東京の封鎖まで取り沙汰される極限状況の中、いっそうの反発を招くことは必至だ。
なぜ、そんなにこだわるのか?
明確かつ納得のいく説明がないまま、「和牛商品券」のように特定の品目に使い道を限定する給付を行えば、「特別扱い」との批判を受けるのは当然である。
政府による国民へのクーポン券配布の前例としては、1999年の「地域振興券」がある。これは地域の商店に使えるという点で少なくとも「和牛」よりは幅が広かったし、「地域消費の喚起」というお題目にもかろうじて説得力が伴っていた。
ただでさえ近年、和牛の国内消費は豪州産などの安価な輸入牛肉に押されて低迷気味。すっかり一般家庭の食卓からは遠ざかり、「高級品」「贅沢品」という位置付けになっていた。国民の多くが「なぜ国家の一大事に、それこそ不要不急の贅沢品を買わされなければならないのか」という怒りを抱くのも、無理はない。
しかし、こうした頓珍漢にも見える政策を、批判を浴びるとわかっていながら自民党が出してきた背景には、背に腹をかえられぬ畜産農家の未曾有の苦境がある。
取材を進めるにつれ見えてきたのは、新型コロナウイルスの影響で、国内のみならず世界的にも和牛の需要が激減し、価格が大幅に下落しているという事実だ。
和牛枝肉(A4ランク、去勢)の東京市場における3月の平均価格(速報値、27日時点)は1kgあたり1810円で、なんと前年同月比で600円以上、つまり3割近く下落している。1頭当たりの枝肉重量が500kgとすると、1頭につき30万円の収入減少である。10頭、20頭と育てている農家にとっては、これだけで数百万円単位の損害となる。
「族議員」の声
また、和牛はインバウンド客の需要も大きかった。近年では外国人客向けに「WAGYU」を扱っていることをアピールする高級飲食店も増えていたが、アジア各国や欧米での感染拡大が本格化し、海外旅行どころではなくなった以上、それらの店舗の需要も宙に浮く。とりわけ和牛愛好者が多い中国人客とアメリカ人客が戻ってくるかどうかも定かでなく、復活の見通しは立たない。
「現在、市場全体では半年分の在庫が積まれているとの試算もある。和牛農家への逆風は、間違いなく史上最大級だ」(自民議員)
和牛と並んで水産物を購入するための商品券、いわゆる「お魚商品券」の給付まで浮上し、同様に批判を受けている。ある水産族の自民議員はこう漏らす。
「コロナの影響が本格化して、マグロだって売れなくて倉庫に入りきらないから、冷凍船の上で待機させているくらいだ。このまま置き続けると冷凍焼けするが、かといって安売りすれば漁業者にとっては死活問題になる。
和牛商品券も、生産者団体を票田とする議員としては当然の要求だと思う。こんな時に特定の業界の利益代表をするのか、という批判はもちろん理解できる。でも、この状況で生産者の声に応えないとすれば、何のために国会議員をやっているのかわからない」
それにしても、無理がある
続きはソースで
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71433