「おばあちゃんの原宿」といわれる巣鴨地蔵通り商店街(東京都豊島区)では、臨時休業する店が相次ぎ、普段の週末より少ないものの、人通りは絶えなかった。

 野菜を買いに訪れたという近所の女性(78)は「外出自粛中なので、『人に見られると恥ずかしい』と思いながら家を出てきたが、意外と人がいた」と拍子抜けした様子。娘と2人で板橋区から来たという女性(82)は「池袋に買い物に行ったけれど百貨店が閉まっていたので」と話し、散歩を楽しんでいた。

 商店街の洋食店経営者(81)は「昨日と比べると人出は変わらない。要請があっても出歩く人は出歩くのでしょう」と複雑な表情で話していた。

■青パト呼びかけ

 「皆さんの行動が感染の拡大を防ぐことにつながります」

 板橋区の仲宿商店街では、区の青色防犯パトロールカー(青パト)が外出自粛を呼びかけながら走行した。この日の商店街は買い物客で普段の週末と変わらないにぎわい。青パトの運転手を務めた男性(54)は「外出自粛が浸透していない。広報が重要だと思った」と語った。

 文京区も青パトによる巡回を実施。スピーカーで「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集」「近距離での会話」の3条件が重なる場所を避けるよう求めた。

3/29(日) 9:38配信
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