指示無視して説教続けたインドの導師、スーパースプレッダーに 1万5千人が隔離下
AFP 2020年3月29日 21:15 発信地:ニューデリー/インド [ インド アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3275920

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封鎖下にあるインド・パンジャブ州アムリツァルで、警備に当たる警察官ら
(2020年3月26日撮影)。(c)AFP/NARINDER NANU

【3月29日 AFP】インド北部で、新型コロナウイルスに感染したシーク教の指導者が死亡し、
この指導者によってウイルスを感染させられた可能性のある
少なくとも1万5000人が厳重な隔離下に置かれている。

 多数のウイルス感染を招く患者「スーパースプレッダー」となった
バルデブ・シン(Baldev Singh)導師は、
欧州における感染拡大の中心地となっているイタリア、およびドイツからインドに帰国後、
パンジャブ(Punjab)州内の農村十数か所を巡り、説教を行った。


 この結果、同国で最も厳しいレベルの警戒態勢が敷かれることになり、
インド政府が感染防止策として同国全土に課した21日間の外出禁止令を上回る厳しい規制の下、
各世帯に対して特別の食料配送が実施されている。

 シン導師が暮らしていた地区の治安判事は27日にAFPに対し、
「まず農村15か所の一部が18日に封鎖された。
 封鎖対象となった農村の住民は1万5000〜2万人とみられる。
 医療チームが待機し、定期的に監視している」と語った。

 地元の警察関係者によると、シン導師との接触があった19人は既に陽性反応を示し、
さらに200人超が検査結果を待っている。

 シン導師と近親者2人は欧州から帰国した後、自主隔離の指示を無視し、
導師が発症して死亡するまで農村を巡って説教を行っていた。
この近親者2人も、検査で陽性と判定された。(c)AFP

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