カナダ北東部の北極諸島にあるバフィン島で、「失われた古代大陸」の痕跡が発見されたと報じられています。

失われた古代大陸の痕跡を発見したのは、ブリティッシュコロンビア大学の地質学者であるマヤ・コピローワ氏の研究チームです。バフィン島を訪れた研究チームは当初、古代の大陸ではなく天然のダイヤモンドの発掘調査を実施していました。

そんな研究チームが調査の対象にしたのが、ダイヤモンドの原石を含んでいることで知られている火成岩キンバーライトです。地球の内部にあるマントルを起源とするキンバーライトは、短時間のうちに地表付近まで噴出した激しい噴火により作られたとされており、その過程で捕獲岩と呼ばれる岩石片を地表に運んできます。

コピローワ氏は「研究者にとってのキンバーライトは、いわば地表に向かう途中で乗客をピックアップしてくるロケットのようなもの。乗客は鉱脈の元となる母岩の硬い岩の塊で、時間をかけて地表のはるか下の状況についての詳細な情報を私たちに教えてくれます」と説明しています。コピローワ氏によると、こうしたキンバーライトは地下150km未満の深さで形成され、地質学的な力と化学的な作用により地表に出現するのだとのこと。

全文
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/18043296/
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/d/9/d9be3_88_a30e33f39a3e57d8a773866c666c3a2b.jpg