アサヒ飲料はタックシールを削減し、完全ラベルレス化を実現した「『アサヒ おいしい水』天然水 ラベルレスボトル」(PET600ml、2リットル)を4月7日から、通販や宅配チャネルなどを中心に、リニューアル発売する。

今回のリニューアルは、経済産業省による資源有効利用促進法に基づく識別表示に関する制度変更に伴うもので、タックシールの代わりにボトルに直接リサイクルマークを刻印することで、完全ラベルレス化を実現した。年間で7トンの樹脂量の削減を見込み、環境負荷軽減に貢献する。

通常のラベルレスボトル(PETボトルを包むフィルム状のラベルをなくしたケース販売専用商品のこと)は、ラベルに記載している原材料名などの法定表示は外装段ボールに記載し、個々の商品への記載が必要なリサイクルマークはPETボトルへ貼付(ちょうふ)したタックシールやキャップに記載している。

完全ラベルレス化とは、ラベルレスボトルに個々の商品への記載が必要なリサイクルマークをタックシールにて貼付する代わりに、ボトルに直接リサイクルマークを刻印することで実現したものだ。

同社は、2018年からラベルレス商品を展開しており「人にやさしく、地球にやさしい」をコンセプトに、廃棄物量削減による環境負荷の低減と、ラベルを剥がす手間を省いた使いやすさの両方を実現。2019年からは「アサヒ 十六茶」や「ウィルキンソン タンサン」などへ展開を拡大しており、2020年はラベルレス商品トータルで約150万箱の出荷量を目指している。

これらは“持続可能な容器包装”に向けた「容器包装2030」として、2030年に向けた目標値を設定し、事業活動での環境負荷低減への取組みの一環となる。今後も「ラベルレス」といえば「アサヒ飲料」と認知を高めるべく、ラベルレス商品のPR活動や販促を継続的に行っていくとしている。

アサヒ飲料の取組みに対し、他飲料メーカーからの動きも予想されることから、容器包装などに対する業界を挙げた環境負荷低減の取組みが注目となる。
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