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【公衆衛生の第一人者が緊急寄稿】コロナ来年春まで拡大なら五輪中止の可能性も ロックダウンなど迅速・大胆な対応を《WHO事務局長上級顧問・渋谷健司氏》

終息はずっと先。ワクチン実用化には18カ月以上
2020/04/02


 世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、今後の見通しについて、公衆衛生や感染症対策の第一人者で、WHO事務局長上級顧問の渋谷健司氏が緊急寄稿した。


“都市封鎖”の英国はまるで“戦時下”のような状態

 イタリアを始め欧州での急速な蔓延を尻目に、3月上旬までの英国の新型コロナウイルス対策は対岸の火事を見るかのごとくのんびりしたものであった。報告感染者数も少なく、首席科学顧問のもとに集まった精鋭の科学者たちによる対応シナリオは完璧のはずだった。死者が10名になった3月12日のボリス・ジョンソン首相の記者会見では、リスクの少ない若者らに自然感染を緩やかに広げていく戦略が披露され、科学的分析に基づき学校閉鎖や大規模イベントの中止はしないと宣言した。
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