ルカシェンコ大統領(ロイター)
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 【モスクワ=田村雄】ベラルーシは、新型コロナウイルスについて目立った対策を講じていない。1994年から強権支配を続け、「欧州最後の独裁者」の異名を持つルカシェンコ大統領(65)のウイルスに関する強気な考え方が、政策に色濃く反映されているようだ。

 ルカシェンコ氏は3月中旬、閣僚らの前で「ウイルス退治には毎日のウォッカだ。週2〜3回、サウナに入るのもいい」と冗談めかして語った。3月28日には大観衆を前に趣味のアイスホッケーに興じ、「(ウイルスに)ひれ伏して生きるより死んだ方がましだ」と述べた。

 タス通信によると、ベラルーシの2日現在の感染者数は163人、死者2人で、じわじわと増えている。ロシアなど周辺国が厳戒態勢を敷く一方で、ベラルーシではサッカーのプロリーグも通常通り開催されている。

4/2(木) 20:40配信
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