厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の診療手引きより
https://www.mhlw.go.jp/content/000609467.pdf
ECMO を導入しても高度な肺線維化が生じた場合は撤退を余儀なくされることもあり導入前にそのことを含めたインフォームド・コンセントが必要になると考えられる。
※肺線維症……肺の高度な線維化をきたすのが特徴。肺胞の壁(間質)に線維化が起こると肺が固くなり,十分に膨らみにくくなるために,呼吸が上手くできなくなる。

感染症による肺の線維化
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/94/6/94_6_1112/_pdf

肺線維症の急性増悪が起きた場合、急速に呼吸不全が進行するので入院での治療 が必要になる。急性増悪に対して確立された治療法はなく、この状態で入院した場合約半数が入院中に死亡すると報告されている。
また急性増悪から回復できても在宅酸素療法が必要になるなど、呼吸機能に後遺症を残すことが多くある。