救急車が搬送中に脱輪、医療機関到着19分遅れ 心肺停止の男性死亡 長野・上田
毎日新聞 2020年4月5日 11時22分(最終更新 4月5日 11時22分)
https://mainichi.jp/articles/20200405/k00/00m/040/033000c

 長野県の上田広域連合消防本部は4日、心肺停止状態の70代男性を搬送中の救急車が脱輪し、医療機関に到着するのが19分遅れたと発表した。男性は病院で心筋梗塞(こうそく)による死亡が確認された。同本部は「遅延と死亡との関係は不明」としている。

 同本部によると、3日午後5時40分に上田市川西地区の男性が心肺停止状態だと家族から119番があり、川西消防署の救急隊3人が現場に到着。行きと経路を変えて医療機関へ向け出発した直後、三差路を左折しようと複数回切り返しをしたところ、後方を確認しなかったため右後輪が路肩に脱輪。状況確認のため3人全員が車外に出た2分間は心臓マッサージを停止していた。

 脱輪から19分後に別の救急車が到着し、医療機関に搬送したという。【原奈摘】