大阪府の吉村洋文知事は9日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い重症者の病床を確保するため、11日にも入院中の軽症者らを府内の宿泊施設に移す方針を明らかにした。府庁で記者団に「当初は200人程度を(施設で)受け入れる」と述べた。

 吉村知事は受け入れ施設を公表しない方針を一転させ、「最初は公表に応じてくれるところで始め、社会の理解を得たい。医療崩壊を防ぎ、命を守るために必要だと知ってもらいたい」と説明した。

 施設には看護師らが常駐し、医師と速やかに連絡が取れる態勢を敷く。吉村知事は「社会の防衛という観点から、24時間で看護師を入れて管理できる宿泊施設が機能することが必要だ」と強調した。

 府が3〜7日に受け入れ施設を募集したところ、98事業者から202施設計2万1千室の応募があった。府はまず千室を用意する。

2020.4.9 18:40産経WEST
https://www.sankei.com/west/news/200409/wst2004090030-n1.html
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