9日未明、日本海側の苫前町の漁港で海上保安部が男3人をナマコを密漁した疑いで逮捕した際、現場にいた仲間とみられる数人が逃走しました。このうちウエットスーツを着用した男1人が波消しブロックで見つかり、衰弱がひどく病院に運ばれましたが死亡しました。

留萌海上保安部によりますと9日午前2時半ごろ、苫前町の力昼漁港の岸壁で密漁したとみられるナマコを水揚げした男3人を漁業法違反などの疑いでその場で逮捕しました。
その際、現場にいた仲間とみられる数人が逃走し捜索した結果、およそ1時間後にウエットスーツを着用した男1人が波消しブロックで体の一部が海につかった状態で潜んでいるのが見つかりました。
男は衰弱していて、すぐに救助されましたが搬送先の病院で死亡が確認されました。
海上保安部ではナマコの密漁の情報提供を受けて態勢を組み、8日夜遅くから警戒にあたっていたということです。
留萌海上保安部の佐々木潤一次長は「適切な職務執行の中での結果であり、問題はないと考えている」と話しています。

04月09日 19時54分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200409/7000020008.html
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