神奈川県や県内の各自治体は9日、合わせて19人について新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表し、県内で確認された感染者は374人に上っています。また8日までに感染が明らかになった人のうち、神奈川県では50代以下が全体の7割近くを占めています。
神奈川県では9日、川崎市が9人、藤沢市が4人、横須賀市が2人の新型コロナウイルスへの感染確認を発表したほか、神奈川県が具体的な自治体を明かさないものの4人が感染したと発表しました。

一方、川崎市は8日夜に発表した市の消防署の救急隊員については、住まいがある東京都が統計に計上するため、市としてはカウントしないとしていて、NHKのまとめでは、県内で感染が確認されたのは374人に上っています。

こうした感染者について、NHKが8日までに発表された355人を調べた結果、男性が217人で60%を超えています。

また、年代別では10歳未満が7人、10代が5人、20代が63人、30代が60人、40代が51人、50代が60人、60代が45人、70代が40人、80代が15人、90代以上が4人、それに年代不明が5人となっていて、50代以下が255人と全体の7割近くを占めました。

感染経路が可能性を含めてたどることができるかどうかについては、海外から帰国したケースや家族内での感染が疑われるケースなど54%ほどでした。

県内では、横浜市のグループホームで介護士と入所者8人の感染が確認され「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生したとみられるほか、川崎市の大学病院で看護師や職員など4人の感染が確認されるなど、介護施設や医療機関でも感染が拡大しています。
藤沢では4人の感染確認
藤沢市は市内に住む警察官や国家公務員など30代から80代の男女合わせて4人について新たに新型コロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。

藤沢市によりますと感染が確認されたのは、いずれも市内に住む80代の男性と30代の飲食店従業員の女性、50代の国家公務員の男性、それに警察官の男性の合わせて4人です。

このうち80代の男性は今月1日に発熱や鼻汁の症状が出て医療機関を受診して検査を受けたところ、8日に感染が確認され現在は入院して重症だということです。

また50代の国家公務員の男性は今月4日に微熱やけん怠感の症状が出てその後、医療機関を受診して検査をしたところ、8日に感染が確認されました。藤沢市は男性の詳しい勤め先は説明せず、都内の中央省庁だとしています。

80代の男性を除く3人はいずれも症状が軽いということです。

藤沢市は4人と同居している家族を自宅に待機するよう求めて体調の観察を続けるとともに、濃厚接触者の特定や感染経路の確認を進めることにしています。

2020年4月9日 19時56分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200409/amp/k10012377741000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200409/K10012377741_2004091727_2004091731_01_02.jpg