新型コロナウイルスの拡大により世界経済の損失は2年間で総額5兆ドル超となる。これは日本の国内総生産(GDP)を上回る。8日、専門家による推定をブルームバーグが引用し報じた。

報道では、「世界は、ウイルスの発生から当局が民間企業に業務を停止し、市民に自宅待機を指示したという点で、1930年代からの平時でもっとも深刻な景気後退に突入している」と強調した。また、ブルームバーグは、「予想によれば、景気後退は長期化しないが、各国の経済は損失を取り戻すのに時間を要することになる」と強調する。

また、報道では、金融関連企業「シティグループ」の主任エコノミストのキャサリン・マン氏の見解が紹介された。同氏は、世界経済の損失は5兆ドル(約550兆円)を上回るとみなしている。

米国の金融企業「JPモルガン・チェース」の専門家らは、その金額は5.5兆ドルと見積もっている。彼らは、さまざまな国で景気後退が生じ、それは2008年から2009年にかけたもの、そして1974年から1975年に発生したものに相当すると指摘する。

米国の金融機関「モルガン・スタンレー」の専門家らは、各国GDPは2021年の第3四半期までにやっと危機前の水準まで回復すると予想している。

新型コロナウイルスによって引き起こされた感染症の拡大は、2019年に中国中部で確認され、多くの国々に広がった。3月11日には世界保健機関(WHO)がパンデミックと発表した。

https://cdn1.img.jp.sputniknews.com/img/598/93/5989385_0:347:3060:2001_1000x0_80_0_1_63e6eb647c117592e9b0257ff30a333b.jpg.webp
https://jp.sputniknews.com/business/202004097348926/