米海軍が駆逐艦を台湾海峡の中間線の中国側で航行させた背景には、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大する中、台湾周辺や南シナ海などで拡張主義的な行動をやめない中国に圧力をかける狙いがありそうだ。米海軍は空母4隻で感染者が確認され即応態勢に疑念が持たれかねない状態でもあり、中国軍のさらなる挑発行動を阻止したい思惑もうかがえる。

 米海軍は2018年後半以降、ほぼ月1回の頻度で艦艇に台湾海峡を通過させている。米海軍が通過しない月には英国、カナダ、フランスの艦艇や公船が通過してきた。米海軍の通過は月の下旬が多く前回は3月25日だったことから、今回は通常の通過と異なる意義付けも見受けられる。
https://special.sankei.com/a/international/article/20200411/0003.html