0001かわる ★
2020/04/12(日) 09:47:21.31ID:hf0HPzL+9去年12月、海上保安官が訪れたのは、広島市南区にある高さ21メートルの宇品灯台。
この日、レンズの点検を行っていた。宇品灯台のレンズは、1895年、明治時代にフランスから輸入したものだ。今も現役で活躍する明治の明かり。
広島海上保安部では、こうした明治時代からある灯台をもっと知ってもらおうと、プロモーション映像の制作を始めた。通常の業務の様子をカメラに収める。
【広島海上保安部・屋宜隆次長】
「灯台というのは全国で3000を超えております。明治時代に建設されて今現役であるのは64基。全国で。第六管区の管轄では18基の灯台が残っています。64分の18ですから瀬戸内海にはかなりたくさん残っている。この財産を使わない手はない」
灯台の撮影は続く。船で向かったのは、江田島市にある屋形石灯標。明治37年に建設された。海上からドローンで撮影する。今回の映像の目玉だ。
「今正面?」
「まだもう少し…」
さらに映像では、夜の闇を照らすだけでない灯台の役割についても説明を加えようとしていた。
【広島海上保安部・屋宜隆次長】
「黄色と黒の意味は国際的に決められておりまして、下が黄色上が黒の意味するところは、この標識の北側に可航する水域がありますよ。そこを船が通れますよと。逆に言えば南側に浅瀬がありますよ。色を見て船乗りは分かっている」
撮影は、瀬戸内海にある12の灯台に及んだ。撮影開始からおよそ3カ月。
先月26日、第六管区海上保安本部のホームページに完成した灯台の映像が公開された。
その映像がこれだ。
【宇品灯台の映像】
【屋形石灯標の映像】
1つの灯台の映像は、およそ2分。これまで知られることのなかった数々の灯台が映し出されている。今回、公開した映像は観光や町おこしに活用してもらおうと、無償で提供されることになった。
【広島海上保安部・屋宜隆次長】
「明治から百何十年、無骨な灯台が建っている。それを見てロマンと言いますか、明治のほうに思いを馳せてい楽しんでもらえれば」
映像公開からおよそ1週間。新たな動きが…
広島海上保安部の首藤課長が訪れたのは、広島市にある瀬戸内海汽船のオフィスだ。
【広島海上保安部交通課・首藤学課長】
「この度はありがとうございます。こちらドローンで撮影した映像になりますので。よろしくお願いします」
この夏、とびしま海道やしまなみ海道のエリアで運航が始まる観光型クルーザー『シースピカ』。この船内の大型モニターで灯台の映像が流されることになった。
【瀬戸内シーライン事業部・岡田俊司部長】
「興味を持たれるお客様たくさんいらっしゃいますので灯台の説明とかもしていければいいなと思ってます。非常にありがたい。お客様に喜んでいただけるんじゃないか」
知ってほしい灯台の魅力。船の安全を守り続けるその姿は、なんとも頼もしい。
広島ニュースTSS
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