医師と看護師合わせて3人が新型コロナウイルスに感染した公立館林厚生病院(群馬県館林市)は11日、院内感染が終息したとして、休診中の救急と外来の診療を13日から再開すると発表した。

 同病院では、3月24日に感染症病棟に勤務する接触外来担当医の感染が判明し、翌25日から救急と外来診療を休診。同時に、感染した3人を除く医療従事者と外部委託も含めた全職員と患者合わせて943人のPCR検査(遺伝子検査)を実施するとともに、院内感染の実態把握を進めてきた。

 この結果、今月10日までにPCR検査の全員陰性を確認。また、医師と看護師3人は、いずれも3月12日に入院した県内4例目の患者(14日に転院)の診療と措置の過程で感染した可能性が高く、他の患者や職員への2次感染は起きなかったと判断し、院内感染終息を発表した。

 診療再開後も当面、外来は他の医療機関での対応が困難な患者や、緊急性の高い紹介患者の診療に限定。感染症指定医療機関としての機能は再開後10日前後をめどに段階的に復旧し、新型コロナ感染者の受け入れは診療態勢が整った時点で再開する。【高橋努】

毎日新聞2020年4月12日 11時24分(最終更新 4月12日 11時24分)
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