0001ごまカンパチ ★
2020/04/17(金) 08:16:16.01ID:hlJPH2t09ブラジル最高裁は15日、新型コロナウイルスに関する具体的な対策を決める権利は州や市にあることを、実質的な満場一致で決めた。
社会隔離政策の継続を巡ってボウソナロ大統領と対立しており、解任が決定的なルイス・エンリケ・マンデッタ保健相が16日に記者会見を開き、
「私の後任は今日にも決まる」と語ったが、最高裁の決定は、社会的隔離を推進するマンデッタ氏を解任して、
社会隔離政策をやめさせようとする大統領の目論みを阻止する目的と見られている。15日付現地紙などが報じている。
この日の審理は、コロナ感染の危険性を配慮して、最高裁史上初めて、ビデオ会議システムを使って行われた。
11人の判事の内、ルイス・ロベルト・バローゾ判事はコロナへの感染も疑われているため、参加を辞退。
コロナには罹患してはいなかったものの、病気でしばらく公務を遠ざかっていたセウソ・デ・メロ判事も、投票には参加しなかった。
審理は、報告官を務めたマルコ・アウレーリオ・メロ判事が訴えた、「国ではなく、州や市が当地の必要性に応じた判断を行う権利」を認めるかを問う形となり、
審理に参加した8人の判事が全員、賛成票を投じた。
票を投じなかったバローゾ判事は、ボウソナロ大統領が、地方自治体の出した外出自粛令を妨害するために行った、
「ブラジルは止まれない」キャンペーンの差し止め命令を出している。
セウソ判事も大統領が反議会、反最高裁のデモを煽る行為を行った際に厳しく批判した。
今回の判決は、アレッシャンドレ・デ・モラエス判事が8日に出した、「大統領には州や市の外出自粛令を解くことはできない」とした予備判決を増強した結果となった。
大統領派のアウグス・アラス連邦検察庁長官が13日に出した「大統領に判断する権利がある」との意見書は否定された。
今回の審理は、先週から続く大統領との対立からマンデッタ保健相の解任が避けられぬものとなった矢先に行われた。
後任の保健大臣を使って、国民の8割近くが賛成する各自治体による隔離政策を大統領が覆らせないようにするためのものと見られている。
これまでコロナ政策を巡って、大統領と幾度となく対立してきたマンデッタ保健相は16日朝、
「今日の午後には私の後任が決まるだろう」と語っていたが、午後の定例会見前、「解任された」とのメッセージを流した。
後任には腫瘍内科医のネウソン・テイキ氏の名前が挙がっている。
