酒税でほとんど利益ないが…「消毒用」に使える蒸留酒、発売へ
読売 2020/04/18 09:27
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蒸留された度数80度の酒(MCG提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大で消毒用アルコールが不足するなか、
宮城県大崎市の新興酒造メーカー「MCG」(杉原健太郎社長)は、
手指の消毒に代用できるアルコール度数80度の蒸留酒の製造を始めた。
20日にも全国に向けて出荷する。

 商品名は「スピリッツ80」(500ミリ・リットル)で、
メーカー希望小売価格は税抜き1200円。第1段階として、
2700本の出荷を予定している。

 消毒用アルコールは本来、
医薬品医療機器法(薬機法)に基づく医薬品・医薬部外品で、
製造には許可が必要だ。
だが、感染の拡大で需要が急増していることから、厚生労働省が今月、
「エタノール濃度が70〜83%」などの条件を満たした酒は
医療機関などで手指の消毒に使用できることを特例で認め、
都道府県などに通知した。

 スピリッツ80の製造は、この通知を受けたもの。
飲料として販売されるが、消毒液としての使用を念頭に製造した。

 MCGは2018年6月設立された会社で、
今年5月に最初の商品となるジン「欅けやき」の発売を予定していたが、
急きょスピリッツ80が先行することになった。
社員2人が急ピッチで製造を進めている。

 杉原社長(43)は「酒税がかかるので利益はほとんど出ないが、
新型コロナで困難な時に皆様のお役に立ちたい」と話している。
問い合わせは、MCG(0229・25・647*)へ。
電話番号はリンク先へ

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