0001首都圏の虎 ★
2020/04/20(月) 13:19:41.15ID:c3hl9YpJ9しかし、その第1章のタイトル「グレート・ロックダウン(The Great Lockdown)」は世界の現状を雄弁に物語っている。
ヘッドラインで大々的に取り上げられているように、今回示された2020年の予測値は-3.0%と、1月公表の見通しから-6.3%ポイントというきわめて大きな下方修正になった。
数字の仕上がりとしてはリーマンショックを超え、世界大恐慌(1929年)以来の悪化となることを、ゲオルギエバIMF専務理事も強調している。
なお、シナリオは年内に感染が封じ込められることをベースとしていて、2021年は+6%とV字回復の軌道を描くと想定されている。
新型コロナウイルスの感染終息時期を含め、希望的観測に過ぎるとの声もある。けれども、こうしたシナリオを描くこと自体は不可抗力であろう。先行きが誰にもわからない以上、多くの人々が希望しそうな前提を置く以外に手段はないだろう。
むしろ、いまわれわれが経験している状況が本当に「大恐慌の再来」だとするなら、金融機関の破たんなどを懸念するシステミックなリスクへの警戒が高まっていないことは不幸中の幸いとも言える。その点については、「世界経済見通し」と同時期に公表される「国際金融安定報告書」に詳しいので、興味のある方はぜひ一読をおすすめする。
リーマンショック後、金融機関は収益性を落としたものの、それを代償として頑健になった。その取り組みがいまのところは奏功している。もっとも、これから銀行部門に降りかかる与信コストの悪化を踏まえると、「いまのところは」と付言せざるを得ないこともIMFは指摘している。
世界の90%がマイナス成長を経験
「世界経済見通し」に話を戻そう。
先進国および途上国を取り巻く経済情勢がコロナショック前後でいかに断絶してしまったのかを明示するのが下の【図表1】。1月と4月について、先進国と途上国のGDP成長率予測の変化を表したものだ。
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2020/04/18/karakama_IMF_graph_1.jpg
通常、景気循環に突然「溝」や「谷」が発生することはないが、この図表でははっきりとそれを視認できる。GDPがこのような軌道を描くのは、需給両面から経済を窒息させる戦争のときくらいだろう。
なお、すでにコロナショックをリーマンショック以上の危機として評価する向きも珍しくない。
下の【図表2】は、今回のコロナショックとリーマンショックで、それぞれマイナス成長に陥った国の割合(右側の縦軸)を示している。
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2020/04/18/karakama_IMF_graph_2.jpg
全文はソース元で
Apr. 20, 2020, 05:00 AM
https://www.businessinsider.jp/post-211458
https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2020/04/18/karakama_IMF_stock.jpg