幼い子供たちは、パンデミックという非常事態からどのような影響を受けるのだろうか? 子供の内面に起きている変化を見極めるには、彼らの「遊び」に目を向けることが重要だ。遊びが果たす役割について、専門家に話を聞いた。

4歳の姉が妹に「あなたはおそらく死ぬでしょう」

ルイジアナ州立大学で希書のキュレーターを務めるジョン・マイルの娘たちが、最近お医者さんごっこをしていたときのことだ。

医者役の4歳の姉が、患者役の妹を診察していた。姉はおもちゃの体温計で妹の体温を計り、聴診器で心音と呼吸音を聞き、小さなプラスチックのハンマーで膝を叩いた。診察を終えた姉は、妹が新型コロナウイルスに感染していると診断した。そして、事務的な口調で、あなたはおそらく死ぬでしょう、と言った。

パンデミックという大惨事の最中、多くの親たちがこのような場面に遭遇している。

「新型コロナウイルスは子供たちの生活を大きく変えました。子供たちがウイルスについて考えるのは当然のことです」

そう話すのは、オハイオ州のケース・ウェスタン・リザーブ大学で遊びについて研究している、サンドラ・ラス教授だ。
怖くて混乱するようなニュースを聞くと、多くの子供はそのことについて時間をかけて理解しようとして、遊びにむかう。

ルイジアナ州立大学の心理学者ジョイ・オソフスキーは、2005年にハリケーン・カトリーナが同州を襲った際、救助活動に使用されたクルーズ船で働く機会があった。

彼女はその船のうえで、子供たちが「ハリケーンごっこ」をしていたことを覚えている。子供たちは暴風のまねをし、走って逃げ回り、船中におもちゃをまき散らすことで、嵐によってめちゃくちゃになった状態を再現したのだった。


いかそ

4/20(月) 11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200420-00000002-courrier-life