[映画.com ニュース] 旧正月映画(1月25日〜2月8日)の公開延期、政府による映画館の営業停止命令など、コロナ禍の直撃を受けている中国映画市場。このほど中国メディア「経済日報」が、その実情を示したデータを報じた。

同社の報道によれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中国国内で倒産した映像関連会社は5328社。この結果は、昨年度全体の数字と比較すると1.78倍のものとなっている。

3月下旬には一部地域の映画館再開を予定していたが、中国政府による営業停止命令が下り、現在でも中国全土の映画館は閉まっている状況だ。また4月15日には、中国国務院の新型コロナウイルス対策班が、記者会見を開催。「新型コロナウイルスの脅威は去りつつあるものの、劇場、映画館、ゲームセンターのような“人が集まる場所”は、しばらく再開は見込めない」と明言している。

映画関係者の多くは「一体、いつ仕事に復帰できるのか?」「復帰できたとしても、映画市場は3カ月以上も止まっている。(上映する)作品数は足りるのだろうか……」「そもそも観客は劇場に戻ってきてくれるのだろうか」と悲鳴をあげている。また、映画館の閉館も相次いでいるようだ。香港のメディア「東方日報」の調査によれば、閉館した映画館は2200館にも及ぶとのこと。中国映画界が、この最大の危機をどのように乗り越えていくのか、注目が集まっている。

2020年4月21日 12:00
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