0001砂漠のマスカレード ★
2020/04/23(木) 06:42:28.19ID:7hKpnELK92018年に開業し、わたしがオーナー兼キャストを勤めている“対話型”レズ風俗 Relieve〜リリーヴ 〜(以下、リリーヴ )はこの状況を鑑みて、ノンアダルト、つまり性的なサービス抜きでオンライン接客を続けることにした。
レズ風俗は通常、女性のキャストが女性客に対して疑似恋愛体験または性的行為を提供するサービスだ。
風俗店がなぜこのような異例の対応をしているのか、そして夜の業界で今何が起きているのかを当事者の目線から伝えたい。
奪われた“ライフライン”
「びっくりするほど人がいない…」
新型コロナウイルスの脅威が巷にも忍び寄って来た、2020年3月中旬。わたしが先約のあった仕事のために池袋を訪れると、街の様相は一変していた。
いつもは池袋北口にたむろしている風俗のスカウトマンはなりを潜め、足早に行き交うデリヘル嬢たちも見当たらない。
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わたしの店も3月以降、予約が激減していたが、どうやら他の店でも同じような状態らしい。
風俗業のメッカである東京・吉原は開店して営業を続けているようだが、お客さんが一人も付かない日が多いという。
自分の身を守ることを考えれば、利用者側が他人と密室で一定時間触れ合う水商売を敬遠するのももっともだ。
今、こういった状態で水商売についていた人たちはどうしているのか。
副業として働いていた人は生活が厳しくてもひとまず本業に戻ればいいが、大多数の人たちはそうはいかない。
詳しくはこちらの連載に書いているが、わたし自身、都内の有名大学を出ていったんは就職したものの、
精神的な病気を理由に新卒三ヶ月で突然解雇され、生きる道を見つけるためにこの世界に飛び込んだ。
病状が不安定な時期でも働ける程度に労働時間が短かく高給で、職歴が付かなくても採用してもらえる唯一の職業だったからだ。
この業界ははわたしのような例以外にも、何らかの理由で昼の安定した仕事に付けない人、まとまったお金が必要な人たちの命綱として機能してきた。
風俗、援助交際、古くはブルセラなどは困窮した人たちがひとまずの生活をつなぐ“ライフライン”だったのだ。
今回の新型コロナウイルスは、その広義のライフラインすらもわたしたちから奪っていった。
公的支援は救いになるか?
水商売以外にも、手軽に付けるアルバイトさえ激減している。わたしも風俗業以外にもアルバイトを掛け持ちしていたが、それも休業になってしまった。
もはや自助努力ではどうにもならず、本質的なセーフティネットであるはずの公的支援に頼らざるをえなくなる。
今回の新型コロナウイルス感染症の流行に際して、収入の減少が認められ、緊急かつ一時的な生活維持のためにお金を必要としている人たちのために、
緊急小口資金貸付という制度が設けられたことは、広く知られているだろう。
同制度の申請には職種を問われないため、水商売経営者またはキャストももちろん利用可能だ。しかし、申請の過程にはいくつもの壁がある。
今回の感染症に関連する各種貸付・給付金の申請には減収証明が必要になるが、その基準は前年同月との比較で判断される。
風俗に限らず、水商売は年末年始の過ぎた1月から閑散期で、新年度になる4月までは一年の中でもっとも儲からない時期に当たる。
お客さんの多くは年末年始の休暇にお金を使ってしまい、新年度は何かと物入りだからその間は娯楽に対して財布の紐を締める傾向がある。
すなわち、もともと儲からない時期なので、前年と今年を比較しても減収したと証明できないケースも出てくる可能性があるのだ。
また、わたしのように事業を始めたばかりの人などは、順調なら前年よりも成長しているはず。
コロナ騒動が本格化する前の1〜2月までの比較だと、前年より収入が増えていると判断されるケースだってあるだろう。
さらには、何らかの事情があって申請が受理されなかった場合、不服を申し立てる先が曖昧なことも問題として挙げられる。
申請側の抗弁をきちんと聞いてくれる先があるかも不明だ。
https://news.livedoor.com/article/detail/18161243/
2020年4月23日 5時0分 現代ビジネス