岡山県教育委員会は、4月から教員と生徒のSNS上の個人的なつながりを規制するルールを強化した。これまでも教員と児童生徒とのSNS上でのつながりは禁止していたが、「フォローリストの承認」や「アカウントを伝える」など、SNSでつながりかねない行動も禁じた。

「今回のSNSの規制ルールの強化は、同県の公立中学校で起きた女性教諭と男子生徒の“禁断の恋”が発端です」(地元紙社会部記者)

 岡山県教委によると、県南部にある公立中学校に勤務する20代の女性教諭が、昨年4月下旬から受け持ちのクラスに所属する男子生徒(14)から、さまざまな相談を受け、放課後の無人の教室などで個別指導に応じるようになった。

「それだけでは飽き足らず、女性教諭から持ち掛けて無料通信アプリ『LINE』を使って連絡を取り合うようになった。5月からは女性教諭が男子生徒を自宅に呼び寄せるようになり、抱き合ってキスをするなど、わいせつ行為を繰り返すまでに関係は発展したのです」(同・記者)

 昨年12月、この関係は警察の知るところとなり、女性教諭は事情聴取を受けた。

「それを校長に相談したことで、“禁断の恋”が発覚することになった。女性教諭は、岡山県教委に『LINEでやり取りをしているうちに、好意を持つようになってしまった』と話しています。彼女は今年3月に懲戒免職処分となりました」(捜査関係者)

 警察庁の統計によると、2019年にSNSを使っての性犯罪被害に遭った18歳未満の子どもの数は、2082人(前年比271人増)で過去最高を記録。中学生は847人(同223人増)に上った。

 最近は、学校の授業でスマホを使うケースもあるという。文科省は「良識あるスマホの利用」を呼び掛けているが、不届きな教員が悪用する事例が後を絶たないのが実態だ。
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